4月8日(水)、本日2社目の訪問取材は、静岡市駿河区東新田にある不二電子工業株式会社さんです。
対応して頂いたのは、技術部技術課係長の前田祥吾さんです。
不二電子工業さんは、機械要素技術展には初出展ですね。(#^^#)
前田さん、本日はよろしくお願い致します。
不二電子工業さんは今回の展示会でどんな点を特にアピールしたいですか?(^^)
「車載用エレクトロニクス部品をロータリーインサート成形で全自動生産(自工程保証100%)
している点です。私はこのラインの設備の構想設計から設置調整まで関わっています」(前田さん)
写真:左から、コントローラーケース用部品、ブレーキ圧センサー用部品、高圧センサー用部品
全自動化した背景について教えてください。(#^^#)
「車載用の部品は低コスト、高品質が求められるため、それを実現するためです。
ロータリー成形機自体は全部で31台保有していまして、今までもこの課題に取り組んで参りましたが、
全自動化により、さらなる品質の安定、コストの削減、生産性の向上が図られました。
プロジェクトを組んで半年くらいかけて取り組みました」(前田さん)
自動化した工程は、以下の通りです。(前田さん談)
1.トレイからの端子の取り出し 2.金型にインサート 3.金型から製品の取り出し
4.個品分断 5.端子の絶縁検査 6.画像検査
7.良品/不良品の選別
前田さん、一番苦労したところはどんなところでしょうか?(^^;
「今回は7品種対応ということで、やはり、段取り替えを極力少なくする設備にすること、
それと外観検査を減らす目的で、画像検査を効率よく精度よくすることに注力しました。
導入当初は1時間もしないうちに止まることがあったり、仕様変更があったりしたのですが、
皆さんのご協力のお陰で解決することが出来ました」(前田さん)
画像検査は特別な技術が使われているとお伺いしていますが。(#^^#)
「はい。今回はプリズムを使って3面同時検査を行っております。
本来だったら3台のカメラによる3方向からの撮影が必要なところが、
プリズムを通すことで1台で済みます。コスト削減にも繋がりました」(前田さん)
機械全体としては、どれくらいの処理能力があるのでしょうか?
「28秒で8個、生産出来ます。1日あたり2万個を超える生産能力になります。
実状では半月ほどの連続稼働ですが、1ヶ月連続で稼働することも可能です」(前田さん)
写真左:差圧センサー用部品
写真右:携帯電話などに使われる「ドームコンタクト」。
不二電子工業では微細精密プレス部品も得意分野なのです。(#^^#)
自動化することでお客様にどんなメリットを供与できるとお考えですか?
「高い品質のものを、安いコストで、納期に間に合う様に安定供給できることです」(前田さん)
今回の展示会ではどんな分野の方に不二電子工業さんの技術力を知って貰いたいですか?
「自動車部品は人命に関わる部品のため1つの不良流出も許されません。
当社では自動機による生産で工程内不良率を数ppmオーダーで品質管理を行っています。
この技術は医療機器メーカーなど違う業界の皆様にも必ずお役に立てると考えています。
自動車メーカーだけでなく他の業界の方にも、是非当社の技術を知って頂きたいです」(前田さん)
恒例の「展示会、頑張るゾ!」のポーズです。皆さん、いい笑顔です。(#^^#)
左から、新製品技術開発部課長の久保大輔さん、私小吹、前田祥吾さん、
右端は、取締役兼新製品技術開発部長の栁瀬晴夫さん。
是非、静岡県ブースの不二電子工業さんに足をお運びくださいね!(^o^)/~
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