プラスチック真空成形で軽量化とコストダウンを。(株)依田工業所

4月8日(水)、本日1社目の訪問取材は、静岡市駿河区東新田にある株式会社依田工業所さんです。
対応して頂いたのは、代表取締役社長の依田邦彦さん。機械要素技術展には初の出展になります。

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依田社長、本日はよろしくお願い致します。
まず、今回機械要素技術展に出展するものについて概略を教えて下さい。(^^)

「プラスチックの真空成形の技術およびそのサンプル品を展示しようと思います。
 板状のプラスチック材料を使用しまして、熱で軟化させた後、型を押し当てて、
 型の形状を転写させるという技術になります」(依田社長)

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真空成形のメリットは、どういうところでしょうか?

「プラスチックの成形方法では、射出成形という方法が広く普及しているのですが、
 射出成形に比べて、1.イニシャルコスト(型代)が安い、2.小ロットで製品が
 作れるところが真空成形のメリット
となっています」(依田社長)

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左:机の引き出しの中のトレイ。
中、右:ロボットの胸の部品。色々なものが真空成形で作られます。(^^)

小ロットというと、どれ位のオーダーなのでしょうか?

「私たちが受けているロットでは、だいたい100~200のオーダーが多いですね。
 中には30~50といった本当に少量の製品でもお受けしているものもあります。
 試作もお受けしています」(依田社長)

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写真:分析器のカバー。これも真空成形で作られたもの。

依田工業所さんで扱っているプラスチックについて教えて下さい。
どれ位の厚み、どんな材質を使用しているのでしょうか。

「まず厚みなのですが、1~5mmまでの厚みのプラスチック板を使っています。
 材質は透明素材であれば、アクリル、ポリカーボネート、PETなど、非透明で
 あれば、ABS樹脂や塩ビ系樹脂などを広く取り扱っております。
 一般的に、熱可塑性といわれる樹脂であれば成形が可能です」(依田社長)

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染色の技術もあると伺ったのですが。

「私たちが最近取り組んでいることでプラスチックの染色と言う技術があります。
 真空成形で使う材料を後から染めて色を入れます。その後に真空成形します。
 この技術でカラフルなものを小ロットで制作することが可能になりました」(依田社長)

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左:アミューズメント系は形状も様々で、とてもカラフル!(^^)
右:車のドアバイザーです。ブーメランではありません(笑)。

色をつけて欲しいという要望は多いのでしょうか?

「やはりディスプレイ用途で使うお客様が、カラフルな素材を必要とされている
 場合が多いのですが、機械カバーに対してでもグレーやブラックのスモーク系と
 いったカバーが欲しいお客様には気に入って頂けると思います」(依田社長)

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依田工業所さんの設備について教えて下さい。

「真空成形機が7台あり、カットを行うトリミングの機械が8台あります。
 お客様の急な要望にも対応できますし、試作であれば1~2週間で出来ます。
 最大で1500×2000の材料まで入るので、かなり大きなものまで対応できます」(依田社長)

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お客様にとって、依田工業所さんを選ぶメリットは何だとお考えでしょうか?

「弊社の真空成形を採用されたお客様は『今まで板金で作っていたものをプラスチック化
 したい』という要望が多い
です。弊社では、板金に比べてデザイン性が高く、軽量化でき、
 コストメリットも出せる製品をご提供出来る
と思っています」(依田社長)

依田工業所さんには、どんな形で仕事を依頼すればよろしいでしょうか?

「一番は図面やデータをお持ち頂くことです。しかし仮に図面がなくても、打合せの中で
 お客様のイメージをお伝え下されば、漠然としたものであっても、私たちの方で図面を
 起こし製品にして行きます
ので、是非お気軽にお問合せ頂ければと思います」(依田社長)

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最後にお客様へのメッセージをお願いします!

「今回初めて機械要素技術展に出展させて頂きますが、真空成形の技術を広く
 知って頂ければと思っておりますので、多くの方のご来場をお待ちしております」(依田社長)

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恒例の「展示会、頑張るゾ!」のポーズです。
右が依田社長。左が私小吹。

真空成形の技術を使えば、色々な形が出来るのですね!(#^^#)
重量もコストも軽ーくなります。是非、依田工業所さんのブースへお越しくださいネ!

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