チタン製アルミ溶湯用治具と金型リユースの提案。(株)増田酸素工業所

4月16日(木)、本日1社目の訪問取材は、浜松市天竜区にある株式会社増田酸素工業所さんです。
インタビューに対応して頂いたのは、取締役営業部長の島崎貴之さんです。
機械要素技術展には、初めての参加ですね。(^^)

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島崎さん、本日はよろしくお願い致します。
増田酸素工業所さんの事業概要を教えてください。(^^)

「熱処理治具を中心に、耐熱鋼の製缶業、特殊金属の溶接、接合などをしています」(島崎さん)

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写真:チタン製特殊表面処理品です。

今回出展する製品について教えて下さい。(^^)

「1つは、チタン製の特殊表面処理品です。ノロ掻きやノロ掬い、サンプル採取カップ、
 湯面センサーなどを展示する予定です。もう1つは熱間鍛造用の金型などに利用できる
 特殊金属を肉盛りした加工部品を展示します」(島崎さん)

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写真:工場内でアルミ溶湯の酸化被膜を掬って頂きました。

まず、チタン製特殊表面処理品についてお伺いしますが、
そもそもお客様はどんなことでお困りだったのでしょうか?

「アルミ鋳造する際に、溶湯に酸化被膜(ノロ)が浮きますが、それを掬う用具として
 鉄や鋳鉄の治具を使うお客様が多いのですが、すぐに腐食してしまい寿命が来てしまう
 という問題点がございました」(島崎さん)

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写真:工場内で実演の様子です。特殊表面処理は特許(第5615776号)を取得しています。
   右の写真では、非常に剥離性が良いのが分かります。表面にこびりつきません。(^o^)/

この製品にはどんな特徴があって、どう問題を解決したのでしょうか?

「はい。チタンに特殊表面処理をすることで、耐食性に優れ(長寿命化)、剥離性が良く
 湯離れが良いという特徴があります。後はチタン製なので非常に軽いことですね。
 腐食によってアルミ溶湯に異物が混入する問題もこれで解決できます
」(島崎さん)

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長寿命化ということですが、どれくらい寿命が延びたのでしょうか?

「はい。お客様の使用条件によって寿命は左右されると思いますが、これまで1,000ショット程で
 溶損してしまったり、1週間に一度の割合で再コーティングするメンテナンスが必要でしたが、
 弊社のチタン製のラドルを大手自動車メーカーさんで試したところ、50,000ショットまで行けた
 実績がございます。
これにより機械の停止のロスタイムもかなり軽減されます」(島崎さん)

メンテナンスフリーというのは、お客様にとって大きなメリットの1つですね!(#^^#)

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もう1つの治工具の長寿命化・再利用についてお伺いします。どんなことをやられているのでしょうか?

「過酷な環境下での治工具の劣化を特殊金属を肉盛りすることで長寿命化しています。
 部分的に直すことですべての部品を取り換える必要がありません」(島崎さん)

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「金型の他に、熱間鍛造用のビレット(ワークを加熱するレール)になりますが、
 耐熱性・摩耗性に優れた特殊金属をパイプの上に肉盛りする事も行っています」(島崎さん)

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写真:サンプル品を手に説明して下さる島崎さん(左)と取締役会長の増田久雄さん(右)。

増田会長、お客様にとってのメリットはどんなところにありますか?

「まず経費を削減できることです。5回リユースすると仮定して諸経費を含めて年間計算すると、
 毎回新品のものを採用する場合に比べて1/8経費が削減でき、それがそのまま利益になることが
 分かりました。メーカーの資材担当の方に金型の年間メンテナンス費用がかなり浮いたと感謝
 されました」(増田久雄取締役会長)

「もう1つは品質ですね。同じようなリユース製品が出回るようになりましたが、弊社の
 リユースした製品は新品とほぼ同等の品質になります。環境にもよりますが、一定数の製品を
 製作する途中で、部品を取り換えることなどは起きません」(増田久雄取締役会長)

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写真:増田久雄会長は実は浜松ものづくりマイスターに認定されています!(#^^#)

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恒例の「展示会、頑張るゾ!」のポーズです。
右から増田久雄取締役会長、増田真也代表取締役、島崎貴之取締役営業部長、私小吹。

島崎さん、最後に展示会に向けて一言お願い致します。
今回の展示会は80,000人の来場者が来る見込みですが、どんな方と出会いたいですか? (^^)?

「ダイカストメーカーの設備担当の方、自動車のシリンダブロックなどのアルミ鋳造を行う設備
 担当の方に特に来て頂きたいですね」(島崎さん)

是非、静岡県ブースの増田酸素工業所さんに足をお運びくださいね!(^o^)/~

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