この技術で静岡発世界へ。直線加工、先端研削のセイリン株式会社。
まだ春浅い、4月1日。
本日、2社目の取材先は、静岡市清水区にある
セイリン 株式会社さん
。
対応して下さったのは、商品開発部の菊地さんです。
菊地さんは、この道のエキスパート。6年間も鍼の研究開発に携わってきました。
セイリンさんで有名なのは、世界初となるディスポーザブル(使い捨て)鍼灸鍼。
鍼灸鍼を作っているメーカーでは国内トップシェアです。
菊地さん、世界ではどうなんでしょうか?
「やはり鍼の発祥は中国ですので、世界シェアで見ると中国には劣ります。
しかし、品質の良さと
先端を丸める技術
は世界のどこにもないものです」(菊地さん)
セイリンさんのすごい技術は、なんと言っても直径0.1mm(髪の毛の細さ)の
SUS線材を直線加工する技術、そして、その先端を丸める技術です。
左:先端を鋭利に加工したものと、丸めて(R)加工したもの。拡大写真でようやく分かる。
右:丸まっているのが見えますか?(見えるワケない、つーの!笑)
昨年の機械要素技術展の手応えは、いかがでしたか?
「昨年は何も分からない状態で出展しましたが、お陰様で計測装置、光分野、分析装置
関係など私たちの思いもよらない分野から引き合いがございました。私たちの技術が
色々な分野のお客様にお役に立てる可能性が分かり、とても感謝しています」(菊地さん)
このブログに書くことは出来ませんが、そんなことをやるの?という超微細な技術開発の
話を少しだけ教えてくれました。私には知る由も無いスゴイ世界でした。 (゚△゚;)!
一体どうやって、こんな細かいものを削るのでしょうか?
ちなみに、工場を見学させてもらうことは出来ますか?
「いや、それはご遠慮ください(笑)。先端を削るところは、どなたにもお見せできない
決まりになっているのです。実際に削れる人間も実は社内に数名しかいません。(笑)」
(菊地さん)
恒例の「展示会、がんばるぞ!」のポーズ。(笑)
この極細線の先端研削の技術は、静岡から世界へ羽ばたく技術であることを
予感させるものでした。私の様な素人が言うのもなんですが。(^^;;
よーし、今のうちに菊地さんのサインをもらっておこう・・・!(笑)
特に研究開発部門の方は、この技術は一見の価値があるでしょう。
あなたの技術問題の解決の糸口になるかも知れませんよ!
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