ファイバーレーザー肉盛・溶接装置。テクノコート株式会社の新発想。

機械部品や金型の肉盛溶接をはじめ、機械部品のメンテナンス機器を

製造・販売している会社が、藤枝市にあるテクノコート株式会社です。



初夏の陽気を思わせる5月のある日に、取材にお邪魔させて頂きました。



対応して頂いたのは、営業管理・企画の實石博司さんと齋藤祐司さんのお二人。

素人の私小吹にも、大変分かりやすい説明をして頂きました! (^o^)/



少し分かってくると、次の疑問が発生し、それをまた質問をする、という

繰り返しで、あっと言う間の楽しい1時間半でした。



テクノコート1


左が、対応してくれた営業の齋藤祐司さん。スマートな印象の方です。

右が私で、手にしているサングラスはレーザー加工の際に目を保護する

ためのものです。




そもそも「肉盛」って何?

私は「肉盛」と聞くと、「肉盛ソバ」を連想してしまうので(笑)、

この質問から始めました。



テクノコート2

テクノコート3


左:肉盛のサンプル1。銀色の金属に、異種金属(金色)を盛っている。

  その後、表面を削り(バリ取りという)、滑らかになっている。

右:肉盛のサンプル2。金型には、このように穴が開くことがあるが、

  同種の金属を盛り、削ることで、穴を完全に塞ぎ元通りの状態になる。



特に右の写真のサンプルを見てもらいたいです。

サンプル用に3つの穴を開けて、肉盛溶接加工の工程を分かる様にしてあるのですが、

表面を削ってしまうと、穴が開いていたことさえ分からない位、キレイに仕上がっています。



実際の現場では、プラントに代表される大型の機械部品に、ハンマーなどで叩いてしまったり、

固いものをぶつけるなどして、穴が開いたり、歪んだりするそうです。



従来のやり方だと、その1部分の損傷のために、その金型自体を取り外し大型の溶接機を

使って修理しなくてはなりませんでした。最悪の場合、金型全体を取り替えなくてはなら

ない事態になっていました。



そこで登場するのが、

ポータブルファイバーレーザー肉盛・溶接装置

「スマートレーザー TL-150LD」


です! (>_<)/ 



今回フェアでも、これを展示します。



「今までは、金型を取り外して補修する工場に持ち込んでいたものを、

 逆に溶接装置を現場(補修したいワークがあるところ)に持ち込み、

 その場で補修することが出来るのです」(實石博司さん 談)

という新しい発想です。



つまり、金型を成形機にセットしたまま、レーザー肉盛補修出来るのです!  (゚△゚;)え?



s-P1020567


真ん中に位置するのが本体です。w300 × L600 × H560 というコンパクトサイズです。

左は顕微鏡。覗きながら溶接の作業をします。

右はその様子を拡大してモニタに写したものです。



本体から出ている黄色いケーブルが光ファイバーケーブルです。

ここを通ってレーザーが顕微鏡の上部から照射されます。

アルゴンガスも照射部に当て、腐食の原因になる気体を弾き出します。



テクノコート5

テクノコート6


左:スマートレーザーの制御板。写真の様にパルス波形制御が可能。

右:制御板は、本体から取り外して使用することが出来る。



テクノコート7


「波形制御が可能で、照射の時間や強さを自由に変えられます。

 従来のレーザーには無かった細かい制御が出来るのです」と語る、齋藤さん(左)。



「従来のYAGレーザーは定期的なメンテナンスが必要(水冷式のため水の交換とか、

 YAGロットとランプは消耗品)でしたが、この機械はメンテナンスフリー(空冷。

 交換部品なし)。電気から光に変換する効率が約10倍以上。つまり消費電力が

 10分の1以下。」(實石博司さん 談)



「金型の予防保全や補修だけでなく、薄物と呼ばれる医療機器の分野にも応用は十分可能」

「レーザーで肉盛補修に特化した機械を製造販売しているのは国内ではウチだけです」

「現場でデモをやり、納得して頂いた上でお客様にご購入頂いています」(同)



この機械の活躍の場は、まだまだ広がりそうな気配なのです。



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