常に、人がやらないことを先んじてやる。(株)オリオン工具製作所

4月24日(木)、本日2社目の取材先は、
株式会社オリオン工具製作所さん
です。

1956年創業。日本で最初に耐久性60倍の超硬チップソー「オリオンチップソー」を作成。

1980年には日本で最初の「人造多結晶ダイヤモンドチップソー」の開発・製品化に成功し、

以来、高品質の超硬工具を世に送り続けている、歴史ある会社です。すごいなぁ・・! (^^;;



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左:対応して頂いた、代表取締役の大澄信行さん(中央)、技術部研究開発の畠山和也さん(右側)。

右:浜北区染地台にある社屋。2006年に出来たそうです。立派な建物ですね。(^^)v



大澄社長は3代目の社長で、浜松航空機産業プロジェクト「SOLAE」の代表も務めています。

また35歳の時に、人造ダイヤモンドの刃物を日本で最初に作った人なのです。

大澄社長、畠山さん、本日はよろしくお願いします!(#^^#)



まず、今回の展示会には、どのように臨みますか?(^^)



「航空宇宙産業をテーマに、
CFRP加工用刃物
を展示します。しかし航空宇宙業界の限らず、

 難削材の素材加工に課題を持っている方に是非ご来場頂きたいですね。当社のポリシーは

 『出来ないとは言わない』ですから(笑)」(大澄社長)



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これらが出展される展示物ですね。特徴を教えてください! (^^)



「この製品は炭素製品の加工用です。このようにスパイラル状の刃物に人造ダイヤモンドが分割して

 付いているのが特徴です。これだけ分割されていても削ったときにスジが出ないくらい精度が高い。

 切削性が良く、切削抵抗も少なくて軽い。表面がきれいに削れる。耐久性もいい。理想的な刃物と

 言えると思います」(大澄社長)



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写真左、中:長さ440mmの、スプラインリーマと呼ばれる超硬刃物。

写真右:一番下が約15cmのものさし。比較するとその長さが分かります。(^^)



そしてこれが今回出展する目玉の刃物ですね!解説をお願いします。(^^)



「まず見てお分かりの通り、細くて長いです。5軸で切削や研磨のあらやる加工制御が出来る機械を

 日本で初めて作ってもらいました。この形状にはその要素が全て含まれており、5軸の機能をフルに

 使わないとこの形状は出来ません。失敗など多くの苦労の末、実現してくれました」(大澄社長)



畠山さんがやられたのですよね。どんな点に苦労されましたか?



「5軸での研磨というのがそもそも経験がなく暗中模索の状態でした。3Dのデータを作って

 そこから5軸で加工するのですが、加工するときのプログラムが特殊でして考え方に苦労しました。

 加工だけで2~3週間かかりました。通常に比べるとかなり長いです」(畠山さん)



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写真:刃がとても滑らかな様子が分ります。(中央)



誰もやったことがない加工を初めてやられたンですよね?(^^;



「そうです。とにかく前例がないものだから、誰に聞いても答えが分かるはずもなく自分一人でやる

 しかありませんでした。実は最初の頃、もっと短いモデルを作っていたのですが、毎晩遅くまで一人で

 取り組んでいた時に、刃物自体が折れまして・・。その時はかなり凹みました。刃物だけじゃなく、

 ココロの方も折れちゃいました(笑)」(畠山さん)



それじゃ、出来上がった時は嬉しかったでしょうねー。なんせ日本初ですもんね! (^o^)/



「それは、もう大変嬉しかったです・・!(照)」(畠山さん)



「すでに次の課題も実は来ているのです」(大澄社長)  ← しっかり釘を刺す大澄社長。(笑)



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写真:会社入り口のロビーにある製品展示コーナーがあります。(^^)

   バインダレス(金属結合相を含まない)チップソーとは、耐食性のある超硬工具(中央)。



大澄社長、航空機業界についてのお考えは? (^^;



「航空機業界はマネージメントシステムも、品質管理も、メンテナンスもすべて厳しいものが求め

 られます。それをきちんと守って開発できるかという点では、世界の中で日本は優れていると

 思っています。だから少しでもみんながやった方がいいと思います。結果として、世界の中で

 航空機に関しては日本製が一番安全だとなればいいなぁと思います」(大澄社長)



SOLAEを立ち上げたのもそういう思いからなんですね。(#^^#)



「そうです。品質、納期は当たり前、コストが非常に厳しくなってきています。日本は航空機産業に

 関しては欧米に遅れを取っていますが、これからですね」(大澄社長)



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左:大澄社長、畠山さんとともに。「展示会、頑張るゾ!」「空へ(SOLAE)行くゾ!」

右:駐車場には、大きな樫の木がありました。会社の成長をともに歩んできた木なのでしょうね!(^^)



「よりハードな課題を持っている方、難削材加工に苦労されている方、弊社のサンプルを見て自社の

 課題解決に期待を抱かれた方に、弊社ブースへお越し頂き、遠慮なく難題を投げかけて頂きたい

 ですね」(大澄社長)



オリオン工具製作所さんのポリシーは『日々新た』だそうです。

今日はすでに過去。日々新たにチャレンジをしていかなくてはならない。

そう考えているそうです。日本初を出し続けているところは有言実行ですね。(#^^#)





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