パイプ曲げ技術。作品ではなく製品に。(株)榛葉鉄工所の芸術性。
まずは、これらの製品群の画像をご覧下さい。

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ここまでくると、芸術作品の域ですよね。(^^)

Kawasakiなどのバイクのマフラーの製作で有名な、株式会社榛葉鉄工所さん。
社内の陳列棚には、歴代のバイクのマフラーが並んでいます。

今回の展示会でアピールしたいのは、そのマフラー製作で培ったパイプ曲げの技術。
1d曲げという高等技術の実績もあるそうですよ!
これは、パイプの曲がりの半径がパイプの直径と同じ、という比率で曲げる技です。 (゚△゚;)え?

右上の写真など異形のパイプ(薄板)を曲げて加工する技術は、金型を使用しないので、
小ロットの生産の場合にコストパフォーマンスがいいのです。

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左から、技術営業部の渡辺さん、小吹、守谷さん。渡辺さんはこの道のエキスパート。

「私たちは、この品質のパイプを1本だけではなくて、1万本作ることが出来るのです。
 『作品』ではなく『製品』が作れないと、私たちの世界では意味が無いのです」(守谷さん)

「お客様からは、機能的な精度と造形的な精度の両面が求められますね」(渡辺さん)

タイなど海外にも拠点があるこの会社には、試作から量産まで出来る強みがあります。

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パイプを曲げると、どうしても内側の密度が高くなり、外側が薄くなる気がするのですが。

「曲げるときに、内側はヘラの様なもので伸ばし、外側も薄くならない様な工夫が
 されています。こんな太いパイプでも曲げる瞬間の時間は、1~2秒です」(守谷さん)

「パイプの肉厚や径も一定になる様にしています。お客様によっては、最終的な確認段階で、
 丸い球をパイプの中に転がして確認することもあります」(渡辺さん)

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これは、株式会社榛葉鉄工所さんで設計・製作した「ハンドバイク(手で漕ぐ自転車)」。
パラリンピックの競技にもあるヤツです。 (^^)
チタン製のフレームには、パイプ曲げ技術が使われています。

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左:チタン製フレームの自転車は、大人の男性なら片手で持ち上げられる位の軽さ。
右:マグネシウム製のフレームの試作品。とにかく軽い。


異形パイプ、パイプ曲げ、チタン加工など、あらゆる技術を駆使して、
芸術作品を思わせるレベルまで作成してしまう、株式会社榛葉鉄工所さん。

展示会では、是非、ブースに立ち寄って、その精巧さを実際に見て頂きたいです。
その場で技術相談も可能とのことですよ! (^^)

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